2010年08月25日

売れる仕組みということを考える時の設計者像について

 売れる仕組みということを考える時の設計者像について考える時、脳裏に浮かんだのは「レオナルド・ダ・ヴィンチ」だ。
 レオナルド・ダ・ヴィンチは、画像、彫刻家、建築家、哲学者、音楽家で、まさに天使の生まれ変わりと称され、若くして認められ、15世紀末の政情混迷に巻き込まれて終わる万能の天才だ。
 何故ダ・ヴィンチかというと、オイルショック以降の日本の高度経済成長を築いた中に〝良き設計者〟が多数かったからだ。それは、世界へ船出した自動車、世界を席巻したmade in japanの家電品、日本のお家芸だった半導体、等々に代表される。日本産業のルネッサンスだった。全てが、売れる仕組みということを根底に置いた設計者たちの実績だった。
 彼らは、労苦を惜しまず働いたわけだが、話すと、専門以外の知識も深く、音楽バンドやラグビークラブで活動していた設計者も多数いた。しかし、失われた20年で、すっかり姿を消したようだ。
 遊び心が無いと、売れる仕組みというものは生まれてこないのに。



Posted by 山本山  at 18:25 │Comments(0)

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