2010年11月09日

今の時代の売れる仕組みということだが?:サービス業

 海外に出ると日本の製品を知らない人はいない。トヨタ、ソニー、キャノン、ファナックなど有名だ。しかし、いずれも製造業だ。製造業は、海外での売れる仕組みというものを確実に造り上げてきた。
 果たして、日本のサービス業はどうだろうか?日本なら当たり前となっているが、日本を訪れた外国人が少なからず感心するサービスである。ガソリンスタンドの店員は窓を拭いてくれるし、灰皿も綺麗にしてくれる。タクシーのドアは自動で開閉しタクシーの運転手は白い手袋をはめている。最近では挨拶も徹底している。銀行のフロアーには案内係がいて不慣れな人に伝票の書き方を教えてくれる。レストランのウェイトレス、工事現場の交通整理、ホテルの従業員、小売店の包装係など多くの人がいてきめ細かなサービスをしてくれる。
 これが、日本のサービス業界が創り上げた売れる仕組みということとなるが、本当の売れる仕組みということを考えると「日常のささいな雑用サービス」に留まっている。金融、IT産業、医療やヘルスケア、不動産などという、人生に重大な影響を与える分野でのサービスは、専門家による専門的サービスがほとんど提供されていない。
 サービス大国を目指すのは、踏み込んだ〝世界標準〟での売れる仕組みというものを考えなければならない。



Posted by 山本山  at 16:24 │Comments(0)

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